熊本地震の被災猫と家族を支え続ける緊急支援プロジェクト
- 活動期間
- 2026年7月〜

災害が起きたとき、猫の命を誰が守るのか。
2026年7月末、熊本で大きな地震が発生しました。
人の暮らしが大きく変わったとき、その陰でもうひとつ、行き場を失う命があります。それが猫たちです。
ネコリパブリックは、猫専門の災害医療レスキューチーム「V-CATS JAPAN」の一員として、発生直後から現地入りし、支援活動を続けています。
現地でおこなっていること
被災地では、宇城市・八代市・氷川町・宇土市など被害の大きかった各所を回りながら、次のような活動を並行して進めています。
迷子猫の捜索・保護
飼い主さまご本人、または地域包括支援センターやご近所の方からの相談を受け、現地を訪問して状況を確認します。ご家族や地域の方にヒアリングをしながら、猫の捜索のプロチームが様々なアイテムを活用し、地震で行方不明になってしまった猫達を創作しています。
主な猫の捜索活動時間は、深夜から明け方。
昼間は、チラシ配りなど、昼夜を問わず、被災者様の家族である猫達の捜索をし続けています。

医療行為ができる車両「V-CATS CAR」での巡回診療
現地には医療設備を積んだ車両「V-CATS CAR」を投入し、獣医師が同行して被災猫の無料診察・治療を行いました。
。ケガや体調不良がないかの確認、応急処置、飼い主さまからの健康相談などを宇城市のウィングまつばせを拠点に、発災から1ヶ月の間に多くの被災猫達のケアを行いました。

保護後の医療・ケア
迷子猫で捜索し、無事保護した猫たちは、強いストレスや栄養失調、脱水、ケガ、感染症などを抱えていることも少なくありません。
また、多くの迷子猫たちのお家は、地震により全壊・または半壊しているお家が多く、飼い主さんは避難所生活を余儀なくされています。
せっかく見つかった猫達と避難所生活を送ることが出来ず、猫達の変える場所がないことも少なくありません。
そうした、猫達を一時預かりするシェルターをV-CATS JAPANで緊急に設立し、ネコリパブリックメンバーがシェルター運営を行っています。
シェルター受け入れ後には、健康診断、血液検査、ウイルス検査、ワクチン接種、不妊去勢手術、ノミ・ダニ・寄生虫の駆除、必要な治療のほか、フードや猫砂などの日用品の手配まで行っています。

一時預かり・シェルターでの生活
一時預かりシェルターには、様々な猫達をお預かりしています。そして、1匹1匹に寄り添いながら、猫達を愛情をもって飼育管理しています。1匹1匹には、名前があり、愛してくれている家族がいる。被災者さんに少しでも安心してもらえるように、生活が再建するまで責任と覚悟をもってお預かりを現地の臨時シェルターで行っています。
高齢の猫や環境の変化に弱い猫については、多頭のシェルターではなくV-CATS BASEのメンバーが滞在する宿など、落ち着ける環境で個別にケアすることもあります。食欲や睡眠、排泄の様子、痛がる素振りがないかなど、日々の小さな変化を見逃さないよう見守りを続けています。

3団体が連携するチーム体制
V-CATS JAPANは、獣医療・保護一時預かり・迷子猫捜索、それぞれの分野で活動してきた3団体が結集して発足したチームです。ネコリパブリック代表の河瀬麻花が共同代表理事のひとりを務めており、今回の熊本地震では麻布大学獣医学部の研究者も獣医師として同行し、現地での診療・相談対応にあたりました。
少しずつ、命がつながっています
これまでに寄せられた迷子猫の捜索依頼は56件。そのうち44匹が、飼い主さまのもとへ帰還、または保護につながっています。
その中には、20年以上を同じ家で暮らしてきた高齢の猫のエピソードもあります。飼い主さまが地震で負傷・入院され、これまでの暮らしを続けられなくなったことで、一時的にV-CATS JAPANがお預かりすることになりました。長年見守ってきたご近所の方々に見送られながら旅立ったその猫は、いま、環境の変化に負担がかからないよう、静かな場所でゆっくりと過ごしています。
保護は、ゴールではありません。健康診断や治療、日々のお世話を経て、飼い主さまのもとへ、あるいは新しい家族のもとへ命をつないでいくところまでが、私たちの役目です。
一匹を受け入れることの意味

一匹を受け入れることは、受け入れて終わりではありません。その1匹の命に、責任と覚悟をもって受け入れています。
被災直後は人命救助や復旧が最優先となるため、動物への支援が行き届くまでには時間がかかります。だからこそ、民間の団体による受け入れ体制が、命をつなぐ大きな力になります。
ネコリパブリックは、引き続きV-CATS JAPANの一員として、捜索・医療・保護活動を続けてまいります。
活動の詳細は、V-CATS JAPANのクラウドファンディングページでもご覧いただけます。
https://for-good.net/project/1004270